高級シティホテルからビジネスホテル、カプセルホテル、そしてレジャーホテルと縦横無尽にホテルサービスを斬りまくる! 日本を代表する ホテル評論家 瀧澤信秋 が、いまイケてるレジャーホテルを自ら選び訪問。徹底リサーチし、ゲストに支持されるこれからのレジャーホテルを浮き彫りにしていきます。
第10回
別邸 SPA HOTEL 1H20 横田base
(東京都西多摩郡)
温泉ソムリエオーナーの誇りを感じる
ハイグレードレジャーホテル
レジャーホテルと異国情緒、リゾート感の親和性は高い。ゆえに、客室での温浴設備といえば露天風呂やジャグジーは定番である。一方、和のリゾート“温泉”といえばどうだろう。天然温泉、豊富な湯量といった地方の温泉地であればハードルは低そうであるが、東京都内で温泉を楽しんでほしいという思いで、ゲストからの人気を博しているのが「別邸 SPA HOTEL 1H20 横田base」だ。
使用しているのは「二股炭酸カルシウム温泉」。二股温泉とは、北海道長万部町にある温泉で、湯治場としても名高い温泉地。二股温泉の地下から湧き出した、炭酸カルシウムの含有量が95%以上という純度の高い温泉石灰華を粗粒状に砕石。石灰華に含まれる豊富な炭酸カルシウムなどの成分を溶解抽出するシステムで、普通のお湯が温泉になると評判だ。炭酸カルシウムを吸収することで美肌や冷え性、肩こりなどに効果があるという。
そんな二股炭酸カルシウム温泉が全客室で楽しめるとあって、温泉好きなリピーターも多いという。とはいえ、檜の浴槽といった和のコテコテ感はなく、ジェットバスや浴室テレビなど、レジャーホテルのスマートな定番設備なのは安心感がある。サウナや露天風呂を配した客室もあるので、湯ったり楽しむレジャーホテルと言えそうだ。客室のインテリア、調度品、導線などもリラックスという目線で良く考えられている。
風呂上がりの火照った体に冷たい1杯が欲しいところであるが、ビールやサワーも含めた1杯が無料サービスなのも嬉しい。バラエティに富んだルームサービスメニューも秀逸。欲しい調味料もセッティングされており気遣いを感じる。もちろんスタッフとの直接的な接触はないが、ちょっとした気遣いにスタッフのヒューマンを感じゲストは感動する。オーナーの湯ったり楽しんで欲しいという思いも同じだ。
別邸 SPA HOTEL 1H20 横田base
(べっていスパホテル ワン・ウォーター よこたベース)
東京都西多摩郡瑞穂町武蔵176-1
042-568-1251
ホテル評論家 瀧澤 信秋氏
日本で数少ない宿泊者・利用者目線のホテル評論家として、テレビやラジオへの出演、雑誌・新聞連載など、多方面で活躍。著書に「365日365ホテル 上」(マガジンハウス)、「ホテルに騙されるな! プロが教える絶対失敗しない選び方」(光文社新書)など
http://www.takizawa-nobuaki.net/hotel/
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